
蓋を開けると、湯気がぶわっと立ちのぼる。
鶏のだしの匂い。ほくほくに煮えたじゃがいも。じんわり透きとおった玉ねぎ。
肌寒くなると、これが食べたくなる。タッカンマリ。
韓国で食べるイメージが強い鍋だけど、家で作るのは驚くほど簡単だ。切って、鍋に重ねて、30分待つだけ。その間、私は別のことをしている。
ずぼらな私が続けているのは、そういうレシピだけだ。
この記事でわかること
- 切って重ねて弱火で30分。鍋ひとつで作れるタッカンマリのレシピ
- スープは薄味、味は「追いダレ」で足す。失敗しにくい理由
- 醤油ダレと辛味ダレの作り方。ひとつの鍋がふたつの味になる
- 味の決め手になる、塩の選び方
タッカンマリとは?
タッカンマリは、韓国語で「鶏一羽」という意味の鍋料理だ。丸ごとの鶏をじゃがいもやネギと一緒に煮て、タレをつけて食べる。ソウルには専門店が並ぶ通りがあるほど、韓国で愛されている。
本場は丸鶏だけど、家で作るなら鶏もも肉と手羽元で十分。切り分けてあるから、食べやすくて扱いやすい。
材料(3〜4人分)
先に材料を並べておく。
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| 鶏もも肉 | 2枚 |
| 手羽元 | 8本前後 |
| 長ネギ | 2本 |
| じゃがいも | 3個 |
| 玉ねぎ | 大1個 |
| にんにく | 3かけ |
| トッポギ または トック | 適量 |
スープの味つけ
| 調味料 | 分量 |
|---|---|
| ウェイパー | 小さじ1 |
| みりん | 大さじ2 |
| 塩 | 小さじ2 |
| 醤油 | 小さじ1 |
味の決め手は塩。我が家は2種を半々で
シンプルな鍋だから、塩の味がそのまま出る。
調味料のなかで、いちばん量が多いのが塩だ。ウェイパーと醤油は小さじ1ずつ。つまりスープの味は、ほぼ塩で決まる。
我が家は2種類の塩を、小さじ1ずつ入れている。
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麹ソルトのまるい甘みと、旨塩のしっかりしたうまみ。半々にすると、ちょうどいい。
どちらも鍋以外に使える。卵焼き、焼きおにぎり、炒めもの。普段の料理の塩を替えるだけで、味がひとつ上がる。
作り方
1. 切る
- 玉ねぎは櫛切り
- 長ネギは5cmくらいのぶつ切り
- じゃがいもは皮をむいて、1.5cm幅の輪切り
- にんにくは皮をむく
- 鶏もも肉は1枚ずつ、2等分に切る
- トックまたはトッポギは、水に浸しておく
じゃがいもは、少し厚めに切る。 薄いと、煮ているうちに溶けてしまう。
2. 重ねる
鍋の底に、玉ねぎを敷く。その上に、残りの具材をのせていく。
順番は、なんでもいい。私は一度も気にしたことがない。
3. 煮る
具材がひたるくらいまで水を入れる。ウェイパー小さじ1、みりん大さじ2、塩小さじ2、醤油小さじ1を加える。

火にかけて、沸騰したら弱火。蓋をして、30分。
あとはもう、待つだけ。
重たい蓋の厚手の鋳物ホーロー鍋だと、弱火でもじっくり火が通る。私が使っているのは、これ。
もちろん、厚手の鍋があれば普通の鍋でも作れる。蓋がしっかり閉まる鍋を選べば、仕上がりは変わらない。
4. トックを入れて、味見する
| 時間 | やること |
|---|---|
| 0分 | 火にかける。沸騰したら弱火にして蓋をする |
| 20分 | 水に浸しておいたトックを入れる |
| 30分 | 鶏肉に火が通っているか確認して、味見する |
最後に味見をする。薄ければ、塩で整える。
ここで少し薄めに仕上げるのが、いちばんのコツだ。 この鍋には、あとから味を足す楽しみがあるから。

追いダレがあるから、薄味でいい
タッカンマリの主役は、タレだ。
醤油ダレ
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| 醤油 | 大さじ3 |
| 酢 | 小さじ2 |
| 練りからし(チューブ) | 2cmくらい |
| はちみつ | 小さじ2 |
辛味ダレ
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| 粉唐辛子 | 大さじ1 |
| スープ(鍋から取る) | 大さじ1 |
| 砂糖 | 小さじ1 |
| コチュジャン | 小さじ1 |
鶏肉は、醤油ダレ。酢とからしで、すっきり食べられる。
ネギと玉ねぎは、辛味ダレ。じゅわっと辛くて、箸が止まらなくなる。
同じ鍋なのに、タレを変えるだけで、まるで別の料理みたいになる。
食べてみて
サムゲタンとは違う。もっとこってりしている。鶏の脂がスープに溶けて、ひと口目から濃い。
おすすめの食べ方は、この順番だ。
- まずスープだけ、ひと口。薄味の素のおいしさを確かめる
- 鶏肉に醤油ダレをつけて食べる
- ネギと玉ねぎに辛味ダレをのせる
- じゃがいもは、スープをたっぷり含ませて
そして、麺を入れてもおいしい。〆まで、ちゃんと楽しめる鍋だ。
こんな人におすすめ
- [x] 平日の夕飯を、手間をかけずに「ごちそう」にしたい
- [x] 鍋の準備で、あれこれ切るのが面倒
- [x] 韓国料理を家で作ってみたいけど、本格的な調味料をそろえるのは大変
- [x] 辛いものが好きな人と苦手な人が、同じ食卓にいる
よくある質問
Q. 鶏もも肉だけでも作れますか? 作れる。ただ私は、手羽元も入れている。骨のついた肉は、スープのうまみが段違いだから。
Q. トックとトッポギはどちらでもいいですか? どちらでも大丈夫。手に入るほうで。
Q. 辛いのが苦手な家族がいる場合は? 辛味ダレは別皿だから、醤油ダレだけで食べればいい。スープ自体は辛くないので、同じ鍋を囲める。
Q. 丸鶏がなくても作れますか? 作れる。本場は丸鶏だけど、もも肉と手羽元なら切り分ける手間がなく、火も通りやすい。
Q. 〆はなにがおすすめですか? 麺がおすすめ。うどんや中華麺を入れると、鶏のだしをそのまま楽しめる。ご飯を入れて雑炊にしてもいい。
Q. サムゲタンとの違いは? サムゲタンは鶏を煮込むスープ料理。タッカンマリは、スープと具材にタレをつけて食べる鍋だ。食べた印象は、タッカンマリのほうがこってりしている。
Q. 残ったスープはどうしますか? 粗熱をとって冷蔵庫へ。翌日、温め直して麺や雑炊に使える。じゃがいもは煮崩れやすいので、早めに食べきるのがおすすめ。
まとめ
- 切って、重ねて、弱火で30分
- スープは薄め、味は追いダレで足す
- 醤油ダレと辛味ダレで、ひとつの鍋がふたつの味になる
- シンプルな鍋だから、塩にこだわると味が決まる
今回使ったものを、最後にまとめておく。
寒い夜に、ぜひ。
■この記事を書いた人
さこり
小学生と保育園児の子育てをしながら、暮らし・子育て・商品レビュー・副業体験を発信しています。 「好きなものだけで暮らしたい」をテーマに、実際に使ってよかったものをリアルな体験とともに紹介しています。
本記事はAmazonアソシエイト・プログラムの参加者として、紹介料を得ています。商品の価格・在庫状況は記事公開時点のものであり、変動することがあります。

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