育休中の学び直し“後押し”について考える。

さこりのお話

1月27日の参院本会議代表質問での岸田首相の発言が話題ですね。。

現在、私は第二子の育休中です。
育休終了後、なるべく早い段階で、フリーランスとして生計を立てられるようにと、年明けから副業を始めました。
つまり、リスキリング真っ最中な人とも言えます。

そんな私が、今回の『育休中のリスキリングを後押しする』という政府の発言に対して考えたことを書いてみようと思います。

ご存知ない方もいるかと思いますので、ニュース記事の引用は、記事の最下部に記載しておきます。

『育児休業制度』という名称問題

育児休業制度、通称『育休』
この名称が多いに誤解を与えていることがまず問題ではないかと思います。

「休む」という文字が入っているが故に、どうしても休んでいると捉えられてしまうのです。
実際問題、育休中の女性達は休んでいるのでしょうか?

平日の私のタイムスケジュールを書き出してみたのですが、自由時間は午前と午後に30分ずつのみ。
しかも確約されたものではなく、子供の機嫌によっては0分になることも。
(私は、この1時間の自由時間で副業を始めました)

睡眠時間は、3時間ごとに起こされながらの合計6時間程度。
常に眠い状態が続いています。
栄養ドリンクを飲んで、元気になるサプリを飲んで、なんとか毎日を過ごしているのです。

そんな生活をしている人は、休んでいると言えるのでしょうか?
保育園に子供を預けて働いていたときも忙しくて大変だったけど、育休中に比べたら全然マシだという思いでした。むしろ外界と関われる、会話ができる大人と関われることの嬉しさが大きかったです。

昨年6月、小池百合子都知事が『東京都は「育休」の愛称を「育業」に変える』と発表しましたが、まさにそう。
育児は業務です。しかも、命というとても思い責任を持たなくてはいけないものを守る高度な業務です。

名称は、人々が言葉を理解する際に非常に大きな役割を担っています。
言葉ひとつで、先入観が変わる可能性があります。
国も、育業という呼称を使うべきではないか、と強く思います。

『自分以外の境遇』を理解できない問題

これは自分にも当てはまる問題であり、誰しもがその可能性を踏まえて思考しなければいけない問題だと考えています。

今回の発言を聞き、「全く現場感を理解していない!的外れ!」と思った方も多いはず。なぜ、こんな考えにいたるのだろうか?支援してくれるのはありがたいが、そこじゃないでしょ、と。

自分以外の境遇を理解できていない、知らない、見えていないことが問題だなと感じています。
私自身も、子供が生まれてから見えた景色もあります。
独身時代に、子育てママ社員さんを気遣って行動したものが、逆に迷惑になってしまっていたり、そこじゃないと思わせてしまっていたり、的外れなことをしてしまっていたな、、、と振り返っていました。

また、子供がいたとしても、子供1人1人の性格は違うので、ただ子供がいるからといって、子育てママの境遇をすべて理解できているとも限りません。

よく、老害という言葉も耳にしますが、まさにそれ。
歳をとることで周りが見えなくなり、迷惑をかけてしまう年配者のことを指します。
自分の考えが正しいと思い込み、考えをアップデートできていない。
その前提で、思考し、行動する必要があるのだと改めて実感しました。

まとめ

育休中のリスキリングは、強制的にさせるものでもないですし、また公に支援するものでもないと思っています。
どうか、リスキリングをしないと悪である、怠けている、という考えだけは持たせないで欲しいと思います。
人それぞれ境遇は違うので、その人がした選択を尊重して欲しいと考えています。

みなさんはどう思いますか・・・?

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参考)岸田首相の発言

27日の参院本会議代表質問で、自民党の大家敏志議員(福岡選挙区)が「産休・育休中のリスキリングによって、一定のスキルを身につけたり、学位を取ったりする人々を支援できれば、子育てによるキャリアの停滞を最小限にし、逆にキャリアアップが可能になることも考えられる」とし、リスキリングと産休・育休を結びつける企業を国が支援すれば、親が元気と勇気をもらい、子育てにも仕事にも前向きになれる」と提案。岸田首相は「育児中などさまざまな状況にあっても、主体的に学び直しに取り組む方々をしっかりと後押ししていく。提案を参考にしながら取り組んでいく」と答弁した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/366cc0617dee0785e9ef7b14aaf2584d5b7b5d6a

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